若い女性こそ必要な骨密度検査

若い女性こそ必要な骨密度検査

骨粗鬆症は50代位からの女性がなり易いとよく聞きますが、本当にそうでしょうか。

確かに閉経後は女性ホルモンの分泌が減少し、その影響で骨質が低下して骨粗鬆症になり易くなります。骨粗鬆症になると転倒しやすくなったり、骨折を繰り返したりして日常生活にも支障をきたすようになります。

でも、骨質の劣化は年を重ねた女性だけに起こる症状ではありません。実は、若い年代にも骨がもろくなっている女性は多いのです。無理なダイエット、偏った食事、不規則な生活、運動不足などにより骨質が損なわれ、気づかずに骨折をしていることもあるのです。そのままほっておくと骨粗鬆症になり、体の基幹である背骨や骨盤なども骨折してしまうかもしれません。こんな事にならないためにも若い時に骨密度の検査をし、自分の骨の健康度を知っておくことは大事ではないかと思います。

特に、妊娠期、出産後には骨密度の検査は必要だと言われています。マタニティ期にはお腹の赤ちゃんに、また、出産後には授乳によりお母さんのカルシウム分が赤ちゃんに消費されます。お母さんの骨がもろくなっている可能性があるのです。出産後には赤ちゃんをお風呂に入れたり、抱っこしたり、しゃがんだりと何かとお母さんは重労働。ちょっとした動作で骨折してしまうかもしれません。そうならない為にも、骨を丈夫にしておかねばなりません。妊娠がわかったら積極的に骨密度、骨質の検査をした方が良いかもしれませんね。

仮に骨密度が自分の年代の平均値より低くても悲観することはありません。医師の指示に従い、治療をしていけば骨は健康になっていきます。カルシウムやビタミンDKの投与、バランスのとれた食事、習慣的な運動を行うことによって骨質は改善していきます。

ところで、骨の形成に必要なのは主にカルシウムですが、そのカルシウムを定着させるのにビタミンDは欠かせません。手っ取り早くこれを摂取する方法がなんと太陽光というのはご存じでしたか? 太陽の光を顔、手のひら、足に20分ほど浴びると、皮膚からビタミンDが吸収されるのだそうです。太陽パワー、侮れませんね。

女性の健康寿命も年々伸びています。いつまでも快適な生活ができるよう、体の基幹となる骨の健康にも是非注目していただきたいと思います。
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